リズム絵譜で楽しく音楽教育 |
リズム絵譜の読み方 |
描かれた野菜や果物、時には動物などの絵をその名前の通り歯切れ良く声に出して言う事が、そのままリズムになるのが基本です、とは言っても、一定のリズムパターンと使用する絵の種類が決まってなければなりません。
そこで長年にわたって研究してきた成果を踏まえて、発声のイントネーションなどから、それぞれのリズムパターンに最も適した、子供たちに身近な物の絵を採用しました。
五段ほどの絵や音符による表示がありますが、真ん中に一番幅の広い、主なリズムを絵譜で表す段があります、その上にシンバルや撥打ちを指示する段があり、一番上の段は使う太鼓の種類や他のリズム楽器を指示する段があります。
また、下側には主要なリズムを音符で表す段があり、最も下はトリオやデュォのリズムを指示する段が有ります、この2段の表示が通常の音符のように指示されていますから、そのリズムにしたがって、絵に描かれた図の名前を歯切れ良く声に出してみましょう(トリオやデュォは打つ場所ごとに「ぱん」「たん」「てん」「どん」の言い方で指示された白い玉の音符通り打ちます)。まず、一通り声に出してみてから打ってみる方が良いでしょう。
早いリズムは小さめの絵で表されています、まずは力まないで軽く小さく弾ませて打って正確に出来るようになってから、強いところは鋭く打つようにします。
絵譜の段のすぐ上は主にシンバルと撥打ちの段ですが、シンバルはほとんど絵譜リズムの合間で、たまに一緒の打ち方になるので、別に表します、絵譜のリズムを声に出しながら、シンバルのところでは「パン!」と言いながら手を合わせて打って練習します。
リズム絵譜の解説プリントはこちら
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リズム絵譜を使った指導方法 |
1.リズム絵譜のリズム言葉をしっかり口唱和できるとすぐ打てます。
2.鼓隊の場合はバチの持ち方を11の字のように立てて構えて、打って
素早く戻すと歯切れの良い鋭い音がしてかっこよく揃います。
3.先生が大判のリズム絵譜を指示しながら、まず皆で口唱和してから打ってみましょう。
4.「いちご」や「かき」などの小さな絵は小さめに小刻みに刻んで打つと早くてもちゃんと打てます。
5.鼓隊のみなさんは片手づつ交互に打たなくても良いのです。両手一緒の打ち方の方がいいでしょう。
全体としての音の太さ、揃い方、リズムの安定性は両手同時の方が良いのです。
(8分音符や16分音符のタケノコの場合は片手交互打ちの方が適しています)
※片手交互打ちと両手同時打ちについて
バチを両手に持って左右の手で交互に打つのを片手交互打ち、両手をそろえて同時に打つのを両手同時打ちと言いますが、幼児期は骨格、筋肉がまだ発達途上です、ですから、
筋力を鍛えてコントロールを正確にする必要のある技術的レベルの高い事は要求せずに、 幼児らしい日常の遊びの中で自然と鍛えられるような内容の物に止めるべきです、それで、より自然に近くバランスよく手足の筋肉や背筋が鍛えられて、心肺機能も向上出来る様に両手同時打ちをお勧めします、もちろん、無理のない範囲で楽器によっては片手交互打ちも使う必要もあります。(トリオ、デュオ、大太鼓は片手交互打ちが適しています)
むしろこれらの取り組みの方が、速度の早い楽曲であっても楽しんで、むしろより鋭い表現が可能であり、リズム感性、集中力を高めます。
幼児期は楽器演奏技術の向上を目的とするのではなく、感性、集中力、体力、持久力の向上(人間力の基礎段階)がもっとも大切です、それにはバランスの取れた運動形態のほうが望ましく、将来における個々の各種の才能を伸ばす効果が最も高いのです。
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リズム絵譜ではさまざまな楽器に対応しております。 |
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